目次

まえがき

第１章　バイオス創業 ── マルチメディアの実現を

社名の「ＢＩＯＳ（バイオス）」の意味は
会社の開設日を決める！　ビジネス名も決める！
次々と舞い込んだコンサルの仕事
ついにＣＤ−ＲＯＭ制作へ
大ヒットしたＣＤ−ＲＯＭ出版
問い合わせ多数にもかかわらず「紙芝居」は赤字
温度計つきハードディスクで巻き返して

第２章　「トランジスタ少年」はやがて無線士を目指して……

子どもながらに「汗水流して」働くことが大事と
中学時代は「アマチュア無線」に夢中
授業も宿題も大嫌い、だが職業体験で勉強を決意
通信士を志すも時代ははるか先へ

第３章　いつも新しいものに夢中 ── タナック、東京エレクトロン時代

得意の修理技術で信頼を得て ── タナック
「セレクター」に見た大きな可能性
「新しいことがしたい」とあてもなく退職
英語が飛び交う職場に気後れしつつも ── 東京エレクトロン
いつかは独立を、社名まで決めたが

第４章　パソコンの時代がやって来る ── アルプス電気

あやしい電話は……スカウトだった
気力で乗り切った初めてのアメリカ
熱気あふれるダラス展示会
経理専用ＰＣ「マネーＶ」が大ヒット
ＷＯＷ！　ビル・ゲイツさんだ！

第５章　ついに始まったパソコン開発

国際的なビジネスに参入すべく立ち上がったパソコン開発のリーダーに
ハノーバーメッセでドイツ語に右往左往
ダボハゼ事業とも称されながらも
担当していた会社が倒産！　どうする大量在庫
異動命令をきっかけに退職、いよいよ独立へ

第６章　波に乗るストレージ事業、数々のトラブルを乗り切って

ＲＡＩＤ搭載ＨＤＤはいきなり１億円の注文
仲間に助けられて工場も台湾支社も実現
ＮＡＳの投入でさらに飛躍
山梨ファクトリー開設、ＩＳＯ９００１も取得して
トラブル発生！　日本製ＲＡＩＤで窮地を脱出
ＲＡＩＤ６をＦＰＧＡ技術で実現！　世界に先駆けた商品化で躍進
外部の保守専門会社に断られピンチを招くも、社員が保守を申し出てくれて
高一でアメリカへ行ってしまった娘
詐欺事件でもいち早く「あやしい」と気づき

第７章　70歳で始めたのは農業だった ── オルタナ設立

壮大な構想に触発されて農業に関心
ついに畑を借りて農業生産法人を設立
Ｍ＆Ａでバイオスはメルコグループへ
「ほしいも用乾燥機」の開発で味も見た目も抜群のほしいもに
「オオカミロボット」「草取りロボット」、農業エレクトロニクスの道へ
まねごとのつもりが、いつしかのめり込み
農業はＡＩとロボットで劇的に変わる
10年後を知りたければ10年前の記録を見れば良い

あとがき

著者

武智　仁（Takechi Jin）
1946年茨城県出身。子どものころからアマチュア無線に夢中の「トランジスタ少年」。常に「新しいこと」を求め、アルプス電気ではビル・ゲイツと出会って黎明期のパソコンを開発。42歳でバイオスを設立し、温度計付きHDDを大ヒットさせたり、データ保存を確かにするRAID技術をいち早く採り入れるなど、ストレージ分野で最先端の製品を世に送り出してきた。70歳から農業に取り組みオルタナを設立、現在は山梨県韮崎市で「農業エレクトロニクス」を追究中。