福岡市の問題解決
街の景色を変えたリーダーシップ進化論

福岡市の問題解決
街の景色を変えたリーダーシップ進化論
書籍情報
- 高島宗一郎 著
- 定価:1870円(本体1700円+税10%)
- 発行年月:2026年09月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:272
- ISBN:9784478124130
内容紹介
人口増加率政令市1位。就任後、税収約1.6倍に増大。市民一人あたりの市債残高はピーク時の半分以下に削減。開業率7年連続政令市1位。住みやすいと答えた市民97.4%……。歴代最年少で福岡市長に就任。16年で福岡市を地方最強都市へと成長させたリーダーの覚悟と戦略とは?
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目次
はじめに 山の登り方は一つではない
第一章 突破 見えない問題を掘り当てる
改革だけが期待されていた
「たったひとりの闘争」
街を変え、最速で国を変える
隠された課題は第三の視点で掘り起こせ
密室の「寝技」を封じるオープン戦術
抵抗勢力に対し、優位な展開を作るには
財源は自治体が自ら生み出すもの
「知りすぎていない」は武器になる
改革の一番の敵は報復を恐れる心
消えゆく運命にあった福岡の屋台
双方から批判されるのは公平に近づいた証拠
「仕組み」が属人性と時代を超える
福岡市の長年の「負の遺産」。売れない人工島問題
目的のためなら信念を手放すこともときには必要になる
150億円の黒字化を達成。正しいタイミングは自分から仕掛けて作る
「見えない問題」は、見ようとする者にしか見えない
第二章 更新 ルールを書き換えろ。街の景色を変えた規制緩和
収益構造の理解が戦略を生む
震災対策のリミットが迫っていた。再開発プロジェクト「天神ビッグバン」
壁となった高さ規制。ルールの「当たり前」を疑え
現場のリアルな声から、さらなる規制緩和を
最初にリスクを取った人に応える
インセンティブには期限をつけて、やる気を引き出す
日本のアップデートを阻むものの正体
「ルールに従う」と思った瞬間、チャレンジ精神は失われる
批判より提案、思想から行動へ。「ONE KYUSHUプロジェクト」と「西のゴールデンルート」
成長の果実(税収)は、その数字を喜ぶためのものではない
社会に潜む小さな声に耳を傾ける
コンクリートの街に、「人間らしさ」をインストールする
アートの効用。正解のない問いにどう向き合うか
「福岡アジア美術館」という宝
補助金ではなく「憧れ」で産業を救え
第三章 自走 百年先まで見据えたまちづくり
活動量の多さは「社会変化」に対応し続けた結果
成長の裏にあった「シンク&ドゥータンク」という装置
民間が安心して投資できる環境をどう作るか
官民だけでは見えない「第三の道」を示す
街は生き物。新陳代謝がなければ成長は止まる
行政が「邪魔をしない」という支援
全国の先駆けとなった「スタートアップ都市ふくおか」宣言
リスクを取る人が尊敬される街を作る
地方のスタートアップは「見えない」
戦略は2段階で。裾野を広げて、グローバルへ接続する
地方発、次世代型の「ソーシャルスタートアップ」
リーダーの仕事は「空気」を作ること
第四章 逆転 敗北を勝利に変えるシナリオ
一瞬の隙を突かれた、G20誘致失敗の真相
あえて「負け」の文脈に乗る
「何をやるか」より「なぜやりたいか」が人を動かす
「宿泊税」を実現せよ!
宙に浮いたもう一つの問題、「子ども医療費」
勝敗は「点」だけ見てもわからない
県と市、会見前の控え室での攻防
カードは切るタイミングで価値が変わる
第五章 洞察 1万9千人の組織で学んだ、人を見抜く目
有事のリーダーシップとは? 博多駅前道路陥没事故
緊急時は、並列処理でスピードを上げる
市民の不安の芽は先回りで摘む
街の危機を救うのは、表舞台に立つリーダーだけではない
有事のトップダウン型と、平時のボトムアップ型
部下の能力は光の当て方一つで変わる
「完璧な個人」が集まったチームより、助け合えるチームが勝つ
「責任を取る」が報われる仕組みになっているか
トップのイメージ通りの組織に成長はない
懐の深い戦い方とは
嫌われ役をしてくれる人はありがたい
リーダーに必要なのは「優秀な人」ではなく「大事な人」
どん底が人を見る目を磨く
「人脈」という言葉を使う人に気をつけろ
第六章 機微 人間は必ずしも合理性だけで動かない
フェーズに合わせたリーダーシップ進化論
半年かけて、一人の「大反対」を「賛成」に変えた話
最短ルートが最良の道とは限らない。悔いの残るロープウェイ構想
社会を動かしているのは「人間」
あえて「直接話さない」というコミュニケーション
政治では「一緒に食事をした」がメッセージになる
最適な判断のために最高のコンディションを
リーダーは「痩せ我慢」を見ている
安全な場所からの正論は心に響かない
人を動かす根本は、心にある
リーダーの仕事は、仲間の「舞台」を作ること
一流の人ほど感謝を忘れない
「違和感」を持つ人間が、社会を変える
「声なき声」を汲み上げ、意思決定に取り入れる
指摘を受け入れ、行動に変えられるか
人間の器は、誰も見ていない場所での振る舞いに表れる
第七章 自戒 リーダーが「権力の毒」に飲まれないための作法
リーダーが自分に負ける瞬間
情報との向き合い方が晩節を決める
耳の痛い言葉こそ自ら聞きにいく
言葉の裏に潜む意図を「補正する力」を持て
怒りは合理的な判断を奪う
「忖度されている」ことを自覚する
「万能感」という魔物は誰にでも現れる
人生に作用する「振り子の法則」。プラスは必ずマイナスに振れる
自分を客観視できる存在を傍に置く
「私」に会いたい人はどれだけいるのか?
誰のために走っているのかを忘れてはいけない
暮らしを想像できるか? 公立中学校で見た景色
「どうぞ私をお使いください」。導かれるところで全力を尽くす
第八章 決断 登るだけがリーダーの仕事ではない
デスゾーンの先にあった景色
「最後の闘魂」
闘魂とは、肉体ではなく魂が闘うこと
一人の人間が権力を持ち続ける代償
組織から緊張感が失われる。リーダーの存在が「問題」になるとき
責任感は無意識のうちに権力への執着に変わる
降りる覚悟を持てる人間こそリーダーである
福岡の街に流れる普遍的なスピリット
おわりに 次の世代に襷を渡す
著者
高島宗一郎(たかしま・そういちろう)
1974年生まれ。大学卒業後はアナウンサーとして朝の情報番組などを担当。
2010年に退社後、福岡市長選挙に出馬し、歴代最年少の36歳で当選。2014年、2018年、2022年といずれも史上最多得票を更新し再選(2026年8月現在)。
2014年、国家戦略特区を獲得。規制緩和や制度改革など、数々の施策とムーブメントで日本のスタートアップシーンを強力にけん引するとともに、福岡市を開業率7年連続政令市1位に導く。
また、規制緩和で誘導する都市開発プロジェクト「天神ビッグバン」で90棟以上の建て替えを推進するほか、積極的な企業誘致に取り組むなど成長戦略を展開し、税収は就任時から1.6倍に増大。市独自の子育て・福祉・教育施策を実施して、都市の成長と生活の質の向上の好循環を実現する。
さらに、人口は就任以来20万人以上増加。市政への信頼度も就任時から倍増し、6年連続で80%を超えるなど、市民からの高い支持を背景に挑戦を続けている。
著書に『福岡市を経営する』(ダイヤモンド社)、『福岡市長高島宗一郎の日本を最速で変える方法』(日経BP)がある。
