「いまを生きる力」を取り戻す 感性の教室

「いまを生きる力」を取り戻す 感性の教室
書籍情報
- 末永 幸歩 著
- 定価:2420円(本体2200円+税10%)
- 発行年月:2026年07月 [予約受付中]
- 判型/造本:46並
- 頁数:344
- ISBN:9784478125076
内容紹介
累計22万部を突破した『13歳からのアート思考』の最新作!最近、どんな絵画や映画をみても、他の人と似た感想しか出てこない…そんなことはありませんか?それは私たちの「感性の扉」が閉じてしまっているからです。アーティストと子どもの視点を手がかりに、閉ざされた感性の扉を開く、万人のためのアートの授業です。
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目次
ニュージーランドの夜空を眺めて「発見」したこと
チャイルドシートから見えた、月面を駆け回るハムスター
私たちは、世界のほとんどを「取りこぼして」いるのかもしれない
PROLOGUE 自分だけの答え〝以前〟に大切なもの
「アーティストのように考える」ことが求められるようになった
3万5000人が体験し、23万人の心を動かした授業
「見る」がおろそかでは、「答え」や「問い」の力が発揮されない
扉を開けたとき起こること ──「感性」とはなんだろう?
「世界がつまらなくなった」のではなく「面白さ」を受信できていない
アーティストと子どもに「感性の扉」の開き方を学ぶ
「教室のみんな」と一緒に、手と頭を動かしてみよう
CLASS1 「よく見る」ってどういうこと? モネと子どもに学ぶ「感性」の入口
手の色でわかる感性の「現在地」
絵とじっくり向き合うのはむずかしい ──「17秒」を超える鑑賞体験
すべては「なんかヘン」からはじまる ── 思考停止から抜け出す方法
「気づき・感想」が出づらい人には「2つの問いかけ」が効く
「屋外で油絵を描く」という非常識な挑戦
「見えていた記憶」に頼らず「いま見えているもの」だけを描きたい
見たままを描いたのに、なぜ実物と違うのか?
「本当の色」はどこにある? ── 目が捉える黒、脳がつくる白
「ただの目」になりきる
ゴミ置き場にいた「巨大な生き物」
同じものを250枚も描き続けたワケ
この世界は二度と会えない「最後の景色」であふれている
これが「正解」ではないのかもしれない
See different. 「思いっきり遊ぶ」が正解なのか?
CLASS2 どうやって「知る」のか? 隠されたステンドグラスの味わい方
「海の絵」を描いてみよう
本当にそうかなあ? ──「新鮮な視線」を注ぐための問いかけ
巨大な「見る聖書」── 170以上の窓を備えた聖堂ができるまで
「よく見る」ことができないステンドグラスの謎
「目」ではなく「あるもの」を使う
舐めることで知る ── 赤ちゃんの「世界との出会い方」
「視覚が8割」以前の世界
99が失われたままでは、大事なことなんて考えられない
「きれいな紅葉だなあ」の先にあるもの
4枚の絵に隠れた「共通点」
See different. 「これはなに?」では、見えてこないもの
CLASS3 「現実」はどこにある? 無表情な顔、公園の木、マダニの世界
「霜柱」はなぜできるのか?
「さざ波が聞こえた」── 視覚を超えて作品と向き合うには?
ややこしすぎる人間関係、シンプルすぎるコピペ顔
なぜ「表情なし」のほうに愛着が湧くのか?
「不在」を描くからこそ「想像」に強烈な存在感が生まれる
公園で出会った「木の怪物」
「匂い・衝撃・温度」── マダニの世界における生存戦略
それぞれの生き物は「別々のシャボン玉」にいる
これが絶対ではないかもしれない ── 異なる現実を「行き来」できる人になる
身の回りの不思議、再び……
See different. 単純なかたちのなかにある「豊かな想像力」
CLASS4 ものごとの「本質」ってなんだ? 山水画家と子どもが教えてくれること
しっかり「観察」して描いたのに、モチーフが「実在しない」という謎
「ルネサンス的観察」と「山水画家の観察」
「どうすれば本質を捉えられるか」の考え方が違う
エレクトーンを弾くおじさんの記憶
人生の豊かさを左右する、データにはない「本質」
CLASS5 どのように「考える」のか? ピカソの目に映っていたもの
「アルファベットのa・o・J・Xを発見!」
「作者の意図」が「鑑賞者の感想」より重要だとはかぎらない
「下描き」とは呼べない「先行する10枚」
「20世紀のアート」を切り拓いた問題作
「あ! こうしてみたらどうだろう……?」
「11頭の雄牛」と「2つのアトリエ」の共通点
焚き火に手をかざすように、水たまりに飛び込む
ピカソにはいくつもの「小さな灯火」が見えていた
「無計画」こそが「思考を超えた場所」に連なる
「できるだけ高い塔」を建てる
See different. 「こんなに集中しているのを見たのは初めて」
CLASS6 なにを「目的」に歩むのか? モナ・リザから見えてくる「感性」が開かれた世界
誰もがどこかで目にした〝はず〟の作品
[おさらい]アウトプット鑑賞のすべて
「数」より「広さ」── 自由な鑑賞の本当の面白さ
どこがそんなに「すばらしい」のか?
ルネサンスはなぜ「古代ギリシャ」に立ち返ろうとしたのか?
ルネサンス美術がもたらした「アートの目的」の転換
「あの女性の名は忘れた」── 結局、だれを描いたのか?
「山頂」を目指さない歩き方
地面の「おひさま」に夢中になる
タイパを追求しても「忙しさ」が消えない理由
53分あれば泉へ歩こう ── 本当の意味での「余裕」を取り戻すには?
EPILOGUE 「いまを生きる」ための感性
扉が開かれた〝あと〟の世界
おわりに ── 表現の花、綿毛、そして「いま」
注
参考文献
本書で紹介したアート作品の一覧年表
著者
末永幸歩(すえなが・ゆきほ)
アート教育実践家・アーティスト
武蔵野美術大学 造形学部 卒業。東京学芸大学大学院 教育学研究科(美術教育)修了。
中学・高校の美術教師として教壇に立つなかで、「絵を描く・ものをつくる」「美術史の知識を得る」ことに偏重しがちな美術教育に問題意識を抱く。以来、アートを通して「自分なりのものの見方」を育み、「自分だけの答え」を探究することに力点を置いた授業実践を行ってきた。
2020年に独立。全国の学校で出張授業を展開するほか、企業・団体への講演やワークショップなど、大人に向けたアートの授業も行っている(詳細・問合せは著者公式ウェブサイトより)。
NHK Eテレ「ノージーのレッツ!ひらめき工房」監修をはじめ、文化庁「文化芸術教育の充実・改善に向けた検討会議」委員、大学講師など、教育・文化に関わる活動を幅広く行っている。2019年より東京学芸大学 個人研究員。
初の著書『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)は世界4言語に翻訳され、23万部を超えるロングセラーに。本書は2冊目の著書となる。
彫金家の曽祖父、七宝焼・彫金家の祖母、イラストレーターの父というアーティスト家系に育ち、幼少期からアートに親しむ。
2026年現在、娘とともにマルタ在住。「子どもはみんなアーティスト」というパブロ・ピカソの言葉を座右の銘に、子どもから新しい世界の見方を日々教わっている。
