正栄食品工業（8079）は、2023年10月期の業績予想を修正し、前回予想比で「増収・増益」とする予想を、2023年9月11日の15時に発表した。この業績予想通りの着地となれば、前期比では「増収・減益」となる見通し。
正栄食品工業は、製菓・製パンを中心とした食品業界向けに、原料乳製品、油脂類、製菓原材料類などの食品原材料の輸入・仕入・販売を行っている会社。拡大画像表示
正栄食品工業は2023年10月期の業績予想を修正し、
売上高：1070億円
営業利益：35億円
経常利益：36億円
親会社株主に帰属する当期純利益：24億円
とすると発表した。
前回予想比では、
売上高：＋70億円（＋7.0％）
営業利益：＋10億円（＋40.0％）
経常利益：＋11億5000万円（＋46.9％）
親会社株主に帰属する当期純利益：＋8億円（＋50.0％）
となり、前回予想比で「増収・増益」の見通しとなった。
正栄食品工業によると、「第3四半期累計期間の業績を踏まえ、コスト上昇を反映した販売価格の引上げ、新型コロナ感染症の5類移行による人流の回復による土産菓子や外食向け販売の回復、エネルギー価格や原料価格上昇が予想比落ち着いてきていることなどを勘案」した結果、今回の「業績予想の上方修正」を発表したとのこと。
なお、前期比では、
売上高：＋38億1200万円（＋3.6％）
営業利益：－2億4900万円（－6.6％）
経常利益：－4億9500万円（－12.0％）
親会社株主に帰属する当期純利益：－3億8800万円（－13.9％）
となり、前期比では「増収・減益」となる見通しだ。
正栄食品工業の過去5期の業績の推移は？
| ■正栄食品工業（8079）の過去5期の業績の推移 | ||||
| 期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
| 2019/10 | 1058億円 | 40億円 | 40億円 | 26億円 |
| 2020/10 | 1005億円 | 41億円 | 43億円 | 27億円 |
| 2021/10 | 996億円 | 41億円 | 42億円 | 27億円 |
| 2022/10 | 1031億円 | 37億円 | 40億円 | 27億円 |
|
2023/10 （予想） |
1070億円 | 35億円 | 36億円 | 24億円 |
正栄食品工業は2022年10月期に「増収」となっているため、2023年10月期が業績予想通りの着地となれば、2期連続の「増収」となる見通しだ。一方で、各段階利益は3期連続の「減益」となる見込み。
参考として、正栄食品工業の株価も確認しておこう。正栄食品工業の株価は、約1年前にあたる2022年9月の終値4150円から発表当日（2023年9月11日）の終値4545円まで、9.5％上昇した水準で推移している。
■正栄食品工業（8079）の株価チャート／月足・5年
正栄食品工業の配当利回りは？
正栄食品工業の2023年9月11日時点の株価（終値）は4545円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。
【※正栄食品工業の配当利回り】
株価：4545円
年間配当額：中間24円＋期末24円＝48円
配当利回り：48円÷4545円×100＝1.05％
正栄食品工業の配当利回りは1.05％。2023年8月の東証プライムの平均利回りは2.26％（配当実施企業のみ）なので、正栄食品工業の配当利回りは「低め」と言える。なお、正栄食品工業は100株以上の株式保有で「自社商品（菓子類の詰め合わせ）」がもらえる株主優待を実施している。
正栄食品工業は、製菓・製パンを中心とした食品業界向けに、原料乳製品、油脂類、製菓原材料類などの食品原材料の輸入・仕入・販売を行っている会社。2023年10月期（通期）の連結業績予想は、売上高3.6％増、営業利益6.6％減、経常利益12.0％減、親会社株主に帰属する親会社株主に帰属する当期純利益13.9％減となっている（すべて前期比）。
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| ■正栄食品工業 | |||
| 業種 | コード | 市場 | 年間配当額（予想） |
| 卸売業 | 8079 | 東証プライム | 48円 |
| 株価（終値） | 最低投資金額 | 最低投資金額 | 配当利回り（予想） |
| 4545円 | 100株 | 45万4500円 | 1.05％ |
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【※正栄食品工業の最新の株価・配当利回りはこちら！】
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