オエノンホールディングス(2533)は、2023年12月期の業績予想を修正し、前回予想比で「減収・増益」とする予想を、2023年7月28日の15時に発表した。この業績予想通りの着地となれば、前期比では「増収・増益」となる見通し。

オエノンホールディングスは、発酵技術を核とするバイオテクノロジーをベースに、酒類事業、加工用澱粉事業などを展開する持株会社。オエノンホールディングスは、発酵技術を核とするバイオテクノロジーをベースに、酒類事業、加工用澱粉事業などを展開する持株会社。
拡大画像表示

 オエノンホールディングスは2023年12月期の業績予想を修正し、
売上高:850億円
営業利益:24億円
経常利益:24億円
親会社株主に帰属する当期純利益:18億円
とすると発表した。

 前回予想比では、
売上高:-30億円(-3.4%)
営業利益:+14億円(+140.0%)
経常利益:+14億円(+140.0%)
親会社株主に帰属する当期純利益:+13億円(+260.0%)
となり、前回予想比で「減収・増益」の見通しとなった。

 オエノンホールディングスによると、酒類事業では、「業務用市場に回復の兆しが表れた」「物価上昇による節約志向の高まりからPB商品が好調に推移した」とのこと。一方、加工用澱粉事業においては、「株式会社サニーメイズを第2四半期連結会計期間より持分法適用関連会社化したことによる減少」があることから、前回発表予想を下回る売上見込みに修正したとのこと。

 また、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益については、「酒類事業における売上高の増加に加え、当初計画に比して、原料購入単価が抑制されたことによる製造原価の低減、また販管費等のコスト削減が進んでいること」などにより、前回発表予想を上回る見込みであるとのこと。

 なお、前期比では、
売上高:+38億8000万円(+4.7%)
営業利益:+31億700万円(前期は7億700万円の赤字)
経常利益:+30億4500万円(前期は6億4500万円の赤字)
親会社株主に帰属する当期純利益:+30億5700万円(前期は12億5700万円の赤字)
となり、前期比では「増収・増益」となる見通しだ。

 ちなみに、「業績予想の上方修正」が発表されたことを受けて、オエノンホールディングスの株価はSBI証券の夜間取引(PTS取引)で一時、発表当日(2023年7月28日)の終値361円より9円高い370円(+2.49%)を記録している。
【※関連記事はこちら!】
夜間取引(PTS取引)ができる証券会社を紹介! 株式市場が閉まった夕方や夜でもトレード可能なネット証券の「取引時間」や「売買手数料」を比較!

オエノンホールディングスの過去5期の業績の推移は?

■オエノンホールディングス(2533)の過去5期の業績の推移
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
2019/12 754億円 17.5億円 17.4億円 11.0億円
2020/12 777億円 22.2億円 22.4億円 11.4億円
2021/12 786億円 12.0億円 12.6億円 2.9億円
2022/12 811億円 -7.0億円 -6.4億円 -12.5億円
2023/12
(予想)
850億円 24.0億円 24.0億円 18.0億円

 オエノンホールディングスは2022年12月期に「減益」となっているものの、2023年12月期が業績予想通りの着地となれば、前期比で「増収・増益」となる見通しだ

 参考として、オエノンホールディングスの株価も確認しておこう。オエノンホールディングスの株価は、約1年前にあたる2022年7月の終値306円から発表当日(2023年7月28日)の終値361円まで、17.9%上昇した水準で推移している。

■オエノンホールディングス(2533)の株価チャート/月足・5年

オエノンホールディングスの配当利回りは?

 オエノンホールディングスの2023年7月28日時点の株価(終値)は361円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※オエノンホールディングスの配当利回り】
株価:361円
年間配当額:7円
配当利回り:7円÷361円×100=1.93%

 オエノンホールディングスの配当利回りは1.93%。2023年6月の東証プライムの平均利回りは2.31%(配当実施企業のみ)なので、オエノンホールディングスの配当利回りは「やや低め」と言える。なお、オエノンホールディングスは、1000株以上の株式保有で「株主様限定のオリジナル商品」がもらえるなどの株主優待を実施している。

オエノンホールディングスは、発酵技術を核とするバイオテクノロジーをベースに、酒類事業、加工用澱粉事業などを展開する持株会社。和酒の売上が大きく、特に焼酎が主力。2023年12月期(通期)の連結業績予想は、売上高が前期比4.7%増の850億円、営業利益が24億円(前期は7億円の赤字)、経常利益が24億円(前期が6億円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益が18億円(前期は12億円の赤字)となっている(すべて前期比)。
【※関連記事はこちら!】
【2023年7月】業績予想を「上方修正」した銘柄を増加率順に紹介! 営業利益が前回予想比300%増の「クロスプラス」、同193%増の「ファーマフーズ」などに注目!

■オエノンホールディングス
業種 コード 市場 年間配当額(予想)
食料品 2533 東証プライム 7円
株価(終値)     最低投資金額     最低投資金額     配当利回り(予想)
361円 100株 3万6100円   1.93%
【※オエノンホールディングスの最新の株価・配当利回りはこちら!】
最新の株価。株主優待内容はこちら!
※株価などのデータは2023年7月28日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。