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過去20年の「1月」の為替市場の値動きを徹底的に検証!
2026年1月のFXトレードで使える「アノマリー」を探せ!
為替市場には、さまざまな「アノマリー」が存在します。「アノマリー」とは、理由や要因が明確にあるわけではないが、なぜかそうなりやすい現象のことです。たとえば、バケーションシーズンで海外旅行に行く人が増えることによる外貨への両替需要、グローバル企業の決算時期や輸出・輸入企業などの実需の動きなどが影響して、例年、決まった時期に特定の通貨が買われやすい傾向などがあると考えられています。
特に有名なアノマリーとして、「ゴトー日(5・10日)アノマリー」があります。これは、金融機関が顧客に適用するその日のレートを決める日本時間午前10時ごろの「仲値」に向けて、特にグローバル企業の決済が集中しやすい5や10のつく日は米ドルが買われて円安になりやすい傾向にあるというもので、この動きを利用した「仲値トレード」と呼ばれる取引手法は一部のFXトレーダーから注目されています。
この連載では、為替市場の過去の値動きデータを月ごとに検証して、上記のような「アノマリー」を探しています。今回は過去の「1月」のデータを集計して、2026年1月のFXトレードで活用できる「アノマリー」を探してみました。
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1月は高スワップと為替差益の両方を享受してきた、南アフリカランド/円
での「南アフリカランド安・円高」に警戒! 英ポンド高アノマリーにも注目
はじめに、月足の統計データで1月のアノマリーを確認していきましょう。
下の表は主要通貨ペアの過去20年間の月足を調べた中から、1月に注目したい通貨ペアの、「陽線」の出現回数と「陰線」の出現回数をまとめたものです。

これを見ると、1月は陽線の出現回数が英ポンド/ニュージーランドドルと英ポンド/カナダドルで20回中14回、英ポンドが決済通貨(分母側)のユーロ/英ポンドで陰線の出現回数が20回中15回と、全体的に「英ポンド高」のアノマリーがあります。
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1月に英ポンドが買われやすい明確な理由はわかりませんが、25日にはスコットランドの詩人であるロバート・バーンズの生誕を祝う「バーンズ・ナイト」、下旬にはアジア圏外としては最大規模の中国の旧正月を祝う「チャイニーズニューイヤー」などが開催さるため、こうしたイベントによって英国の経済が活性化するからとも考えられます。
また、1月にはスワップポイント狙いの高金利通貨ペアとして日本のFXトレーダーに人気の南アフリカランド/円で、陰線の出現回数が20回中14回と陽線の出現回数を大きく上回る、「南アフリカランド安・円高」のアノマリーも確認できます。
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南アフリカランド/円は2025年5月から月足で7カ月連続の陽線を形成、現在は8カ月連続を視野に入れながら、2018年2月以来の高値水準まで上昇しています。
つまり、南アフリカランド/円では買いポジションの保有で、スワップ収益と為替差益の両方を獲得できる好環境が続いていましたが、1月は南アフリカランド/円の下落リスクが高いと考えられるため、ポジションを保有し続けている人は特に注意が必要です。
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日足ではユーロに「8日のユーロ安と19日のユーロ高」を発見!
年初のユーロ安は、安全資産として休暇前に買われた反動か
次は日足の統計データの中から、1月に注目したいアノマリーを紹介します。
下の表は、過去20年間におけるユーロが絡んだ主要な通貨ペアの1月の日足を数えて日別の「陽線」の出現確率をまとめ、その中から5~23日のデータを抜粋したものです。確率が高ければ陽線になりやすく、確率が低ければ陰線になりやすい傾向があると考えられます。なお、出現確率は直近10年間の動向に比重を置いた加重平均です。

これを見ると、8日はユーロ/円で14%、ユーロ/豪ドルとユーロ/スイスフランで24%、ユーロ/米ドルとユーロ/カナダドルで29%と、全体的に陽線の出現確率が低い「ユーロ安」のアノマリーがあります。
外国為替市場で米ドルの次に取引量が多いユーロは“安全通貨”のひとつとして、年末年始の長期休暇前に買われやすい傾向があるとも言われています。そのため、年明けにユーロの買いポジションを解消する動きが強まり、ユーロ安になると考えることもできそうです。
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一方で、19日はユーロ/英ポンドで76%、ユーロ/米ドル、ユーロ/ニュージーランドドル、ユーロ/カナダドル、ユーロ/スイスフランで71%と陽線の出現確率が高く、ここには「ユーロ高」のアノマリーが確認できます。
このことから、1月は「8日のユーロ安と19日のユーロ高」に警戒しておきましょう。
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英ポンドは日足で「21日と22日の連続する英ポンド高」に注目!
日本円は26日の豪ドル/円を筆頭とした全体的な「円安」傾向に注意を!
英ポンドと日本円にも、日足で注目しておきたい傾向があるので紹介します。
以下の表は先ほどと同じように、過去20年間における英ポンドが絡んだ主要な通貨ペアの1月の日足を数えて日別の「陽線」の出現確率をまとめた中から、12~23日のデータを抜粋したものです。

これを見ると、英ポンドは21日と22日の2日連続で、全体的な「英ポンド高」のアノマリーがあります。また、2026年は土曜日ですが17日にも英ポンド高のアノマリーがあり、それ以外にも個別で陽線の出現確率が70%を超えている通貨ペアが各所で確認できます。
月足で紹介した1月の「英ポンド高」のアノマリーは、この期間の英ポンドの強含みが影響している可能性もありそうなので、1月の英ポンド高を狙う場合はぜひ参考にしてください。
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そして、日本円は月末に注目です。
以下の表は、過去20年間における日本円が絡んだ主要な通貨ペアの1月の日足を数えて日別の「陽線」の出現確率をまとめた中から、26~30日のデータを抜粋したものです。

これを見ると、26日は豪ドル/円の90%を筆頭に、ユーロ/円とカナダドル/円で81%、英ポンド/円とニュージーランドドル/円で76%、スイスフラン/円で71%と陽線の出現確率が高く、「円安」のアノマリーが確認できます。
米ドル/円もアノマリーとは言えないものの、陽線の出現確率が7割近くとなっているため、1月は「26日の円安」にも警戒しておきましょう。
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1月の株式市場に目立ったアノマリーはなく、
“1月効果”の現象の真偽は確認できず!
次に、為替の動向にも影響を与える株式市場の1月のアノマリーを紹介します。
下の表は主要な株価指数の過去20年間の月足を調べた中から、1月に注目したい株価指数の「陽線」の出現回数と「陰線」の出現回数をまとめたものです。

これを見ると、1月は陽線の出現回数が日本の日経平均株価で11回、TOPIX(東証株価指数)で13回となっているほか、米国を代表する株価指数のNYダウは11回、ナスダックは13回、カナダのS&Pトロント総合指数と中国の香港ハンセン指数は13回など、主要な株価指数の多くで陽線の出現回数が陰線の出現回数を上回っています。
もっとも、株式市場では1月に株を買う人が増えて株高になりやすい、"1月効果"という現象が知られていますが、直近20年間においては明確な株高アノマリーを確認できません。
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1月は主要な株価指数で陽線の出現回数が陰線の出現回数を若干上回っているものの、株高への過度な期待は禁物と考えておいたほうが良いでしょう。
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2026年のビットコインは4年サイクルによって下落しやすく、
10月あたりに象徴的な安値をつける可能性があるので注意!
最後に、2026年を通じて注目したい銘柄として、ビットコイン(BTC)を紹介します。
ビットコインは、米国ではマイクロストラテジー、テスラなどの大手企業も値上がりを見込んで保有する暗号資産(仮想通貨)の代表的な銘柄で、2025年には1BTCが対米ドルで12万ドル台、対円で1900万円付近まで上昇したことが話題となりました。
実は、このビットコインには4年周期でチャート上に特徴的な高値と安値をつける傾向があり、「2026年は下落に転じやすい」と予想されます。以下はビットコイン/米ドル(BTC/USD)の長期チャートに、象徴的な高値・安値と、その高値から高値、安値から安値までの期間を記載したものです。

これを見ると、ビットコインが2025年10月につけた最高値は3年10カ月ぶりの象徴的な高値となった可能性が高く、このサイクルに沿うと「2026年のビットコインは下落しやすく、10月あたりに次の象徴的な安値をつける」可能性もあるので頭に入れておきましょう。
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今回紹介したデータが、1月のFXトレードの参考になれば幸いです。次回は2026年2月のアノマリーを紹介しますので、お楽しみに!























