目次

はじめに

第１章　高まる市場での存在感

１　ファッションの個性化とともに
２　ターゲットは二つのフィールド
３　根底に流れるマーケット・インの思想
４　40を超える多彩なブランド
５　多様化・少衆化への対応
６　加速するスクラップ＆ビルド
７　ＳＰＡ化が収益構造の変化に大きく貢献

第２章　「拝啓社長殿」と「パルマップ」

１　活性化の秘密はテクニックよりモチベーション
２　提案が採用されれば、一気に事業責任者
３　社外からも提案を受けつける
４　実力主義の土台、「ＰＰＵ（パーソナル・パワー・アップ）」
５　「次を読む」事業の羅針盤、「パルマップ」
６　トレンドは一二年で一巡する
７　安定成長を支えるオールラウンドの展開
８　創造的な仕事のためのシンプルなマニュアル
●パル戦略を語る①　『パピヨネ』ブランド長・飯田千鶴

第３章　企業体質を効率化するための社内改革

１　もう一つの秘密は「パルサイクル」にある
２　「ＫＤＤ」から「ＫＤＫ」への転換
３　売上高より利益。パルは高粗利体質化の実現をめざす
４　単品管理で在庫ロスを減らし、粗利率を上げる
５　在庫の質の向上で確かな成果
６ 「Ａ・Ｂ・Ｃの商品区分」と「７・２・１の販売シミュレーション」
７　粗利率を意識させ、ＭＤの質の向上を図る
８　販売スタッフの提案がＳＰＡ化の原動力
９　ブランドの方向性を決める「マップ会議」
10　ＭＤの質の向上を図る一〇の検証項目
11　現場感覚で活気あふれる「週間ＭＤ会議」
12　2001年度の目標は55％のＳＰＡ化
13　七〜八年かかったＳＰＡ化の完成
●パル戦略を語る②　『ミスティック』ブランド長・猪本一幸

第４章　大病を経て変わった人生観と、経営理念

１　みんなの幸せのための経営
２　突然襲った病、二週間の絶対安静
３　死の恐怖と引き換えに得た哲学は永遠
４　ビジョンを設定するという経営者の役割
５　私心がなくなり、すべての人に感謝
●パル戦略を語る③　『ガリャルダガランテ』ブランド長・山崎修

第５章　躍進し続けるパルグループ

１　次なる戦略。合言葉は「超一流になろう」
２　商品回転率上昇のための、さまざまな施策
３　ブランド・プロモーションの強化
４　時期は未定の海外進出
５　進む首都圏シフト、伸びる雑貨事業
６　Ｍ＆Ａは三勝一敗
７　未来を見据えての大改革
８　ネット通販に注力
９　尊敬すべき経営者

おわりに

著者

峰岸和弘（みねぎし かずひろ）
1959年東京都生まれ。フリーライター。中央大学文学部卒業。ベンチャー経営者にスポットを当てた雑誌記事連載の経験を活かし、若き起業家からユニークな企業経営者に関する書籍を執筆。『ファッション企業パルグループ成長の秘密』（ダイヤモンド社刊）は、その代表的な一冊である。また最近は、ＮＰＯ法人の経営に関する執筆にも取り組み、「ＮＰＯ経営の仕組みと実践」（税務経理協会刊）を共著で発表している。日本中小企業・ベンチャー ビジネスコンソーシアム会員、「エクセレントＮＰＯ」をめざそう市民会議運営委員。