目次

はじめに　若手社員が最速成長する会社

学歴を台無しにしてしまう企業
若手社員が最速成長する会社
ディップの最速成長モデル「２つの柱」

第１章　最速成長のための「いい人採用」

アジャイル型経営には新卒人材が不可欠になる
企業文化をつくるための新卒採用
ディップの「いい人採用」
ディップの企業哲学「ファウンダーズ スピリット」
売り手市場でも、社員は厳しく選別すべき
会社説明会で残った人材に、時間をかける
学生が企業を選ぶ鍵となる「面接フィードバック」
面接を繰り返し、一人ひとりを知る
ミスマッチが起きないための学生との正対
SNSで寂しさを感じる若者たち

第２章　最速成長のための「営業現場」

営業は生きる上で武器になる
物心両面での幸せを追求したい
ディップの営業スタイル
個性ある可愛げを磨く、自由度ある営業
自己肯定感を実感できる営業という仕事
自己肯定感を育む先輩たちの存在
成長の壁を乗り越える力を与えてくれる使命感

第３章　最速成長のための基本「スタンス教育」

まずは、基本中の基本を徹底する
研修に臨む心構えは、「自分のために」
チーム行動の基礎をつくるグループワーク
互いに自己を開示し、自己肯定感を高める
学び方を教える「スタンス」
プロのビジネスパーソンとなるための８カ条
意思決定の際に使う「口癖」はあるか？

第４章　最速成長のための先輩たちの「手間隙コミュニケーション」

成長痛を乗り越えたとき、成長がある
上を見て、下も育つ
五月病にならない日報制度
先輩の態度に感動し、言葉を超えて学ぶ
愛情はかけても、甘やかさない先輩と後輩の関係
現場に出たら、先輩からのアドバイスは、質問に変わる
考え続ける習慣を身につける「Good Question」
教える側は、教わる側の何十倍も考える
「遠慮しない文化」で、自分の考えに責任を持つ
管理職も最速成長を目指す
新卒の最速成長が、先輩たちの自己研鑽を後押しする
会社の成長スピードと自己成長のスピードが合わないときは、卒業のとき

第５章　最速成長に集中できる「文化づくり」

成長に集中するために、物心ともに安心できる環境をつくる
お礼メールの習慣がポジティブな人間関係をつくる
社長が社員を信じる力が仲間を互いに信じる力を生む
安心できる場所をつくる「村文化」が自発性を育む
オフィス空間が文化をつくる
未来に向けて心が１つになる社員総会
役員が徹底して社員を慰労する懇親会
参考：最速成長のための人事評価制度

第６章　最速成長を「信じる力」

大組織に必要な「伝説」
伝説その１　リーマンショックとリストラ
伝説その２　ヤフーとの提携解消
ピンチの準備は、別の危機感から
伝説その３　動画事件
伝説その４　上場前の株式譲渡
成功の秘訣は、「ビジョン」
ビジョンはいかにして降りてくるのか？

第７章　最速成長を実現に導く「経営メンバー」

カリスマを支える２人の経営者
ディップの営業思想の伝道師
社内の空気を感じ取り、メールで考え方を伝え続ける
仕事を通じてスピリットを隅々に浸透させるナンバー２の仕事
ビジョンの浸透を担う２人のパートナー
リクルートを超える社員満足度No.１の会社をつくる
社員満足度No.１を支える「スタンス」
最速成長を支える経営チームはイエスマンではなく、使命感を持つメンバー

おわりに　最速成長の先にあるもの

次の成長フェーズへの準備
無形のサービスから、有形のサービスへ新たな挑戦
管理職も最速成長する企業へ

謝辞

略年表

著者

藤沢久美（ふじさわ・くみ）
シンクタンク・ソフィアバンク代表。大学卒業後、国内外の投資運用会社勤務を経て、1996年に日本初の投資信託評価会社を起業。同社を世界的格付け会社のスタンダード＆プアーズに売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。13年、代表に就任。そのほか、静岡銀行、豊田通商などの企業の社外取締役、各省庁審議会の委員などを務める。
07年、ダボス会議（世界経済フォーラム主催）「ヤング・グローバル・リーダー」、翌年「グローバル・アジェンダ・カウンシル」メンバーに選出され、世界の首脳・経営者とも交流。
テレビ番組「21世紀ビジネス塾」（NHK教育）キャスターを経験後、ネットラジオ「藤沢久美の社長Talk」を開設し、15年以上にわたり1000人を超えるトップリーダーに取材。大手からベンチャーまで、成長企業のリーダーをはじめ、政財界のリーダーたちに学ぶ「リーダー観察」をライフワークとしている。
主な著書に『最高のリーダーは何もしない』（ダイヤモンド社）、『なぜ、川崎モデルは成功したのか？』（実業之日本社）、『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』（ダイヤモンド社）など多数。