目次

序章　おばちゃん社長、100億円をつかむ

チャンス小僧には前髪しかついていない。考えすぎ・ボーッとでは幸運はつかめない！
能登のおばちゃん社長とは何者なのか？
「骨肉の争い」と陰口を言われた裁判!?　波瀾万丈、父と娘の40年
会社は儲けてなんぼ!!　世間は結局「お金」で評価する
本書で私が伝えたい儲かる会社にするノウハウ

第１章　財務

　　　　── 減価償却費こそが肝、みるみる貯まる現金

経営者に危機意識があれば会社は必ず生き残れる
赤字から脱却したいなら穴が空くほど自社の帳簿を見る！
見かけの利益に惑わされず、現金残高を何よりも優先
現金は固定費の半年分を最低確保！　常に悲観的に準備する！
思ったよりも現金を残せる減価償却費（設備投資）こそが胆
利益を出したいなら考えて、考えて、考え抜く
お金を貯める経営を知り尽くす
おばちゃん経営者流　お金の守り方＋リスク感覚

第２章　理念と目標そして具体的な方法

　　　　── ３段階手法で、考えている？

二代目・三代目、今さらでも、こうありたいと考える理念・目標を掲げる！
理念・目標・方法の３段階で展開する
創業時の父の目標は“日本一になる”。高い目標設定が成長の原動力に
理念を目標に落とし込むには実現しやすい具体的な方法を考える！
目標は口に出す！　他人（従業員・商社）が納得する説得力を身につける！
「過大な寄付」をした経験が、私の今を実現させた
父と裁判で争ってまで守りたかったのは、父の天才的な鍛造技術

第３章　現場改善

　　　　── 気づいたら会社が100億円に！

お金を貯める会社への大転換はまず社長から始まる！
四つの勝ちパターンを駆使すれば利益の出る現場に変身できる！
従業員より視野を広く、高い視点で、経営者にこそできる改善
仕事への強い思い入れで、魅力ある現場にする！
誰にも負けない情熱と努力、会社の価値が100億円になっていた！
安全第一をトップイシューとする現場から利益が生まれた！
従業員がラクになれば生産効率は大幅アップする！
省人化や省エネのための設備投資は最大80パーセントカバー
現場の改善策は社長案を最後まで出さず、従業員案をまず採用！
従業員の能力は筆記試験や面接では判断できない。素直な正直者が一番伸びる！
妥協なき準備の徹底が、利益の源泉！
“働く”原動力は結局お金。改善効果の３分の１は給与アップに回す！

第４章　ノートと生活習慣

　　　　── 手書きで心を逆転反転！

プライベートも仕事も一冊のノートに書き込めば人生が変わる！
ノートに“手書き”。不思議に、頭の中も整理される！
書けば書くほどあるべき自分の姿が見えてくる！
寸暇を惜しんで広く情報を収集する！　柔軟性こそ頭の命！
ピンチに感謝！　恐れず動いていけば不安な気持ちは消える！
心が折れそうになったときは、体を動かす！　心の反転！　それでも思いつかないなら、眠る！
私にとって易経とは、・下した決断の最終確認手段 ・最高の先生 ・謙虚になれる時間
易経によって、自分をより深く考え、客観視することができる！

第５章　心がまえ

　　　　── ネガティブ体験、自虐ネタで笑い飛ばせ！

私が受け継いだ革命的な鍛造職人・父の教え
天才鍛造工・平昭七の教え①　「人に頭を下げるんじゃない。仕事に頭を下げるんだ」
天才鍛造工・平昭七の教え②　「思いついたら即行動」
天才鍛造工・平昭七の教え③　「小さな幸せよりも、精一杯戦うことを選べ」
天才鍛造工・平昭七の教え④　「腕・技・能（脳）」
天才鍛造工・平昭七の教え⑤　「自分の仕事が世界一素晴らしい」
好きでトップをやっている。人の倍働いて当たり前！
なぜ、オーナー経営者は高い報酬を得るべきなのか？
オーナー経営者は、自分亡きあとのリスクテイク、事業継承に向き合うべき！
ネガティブな体験を自虐ネタに。笑い飛ばすことでポジティブに！
働く女性へのアドバイス。誰でもできる家事は自分でやらずに
自分以外は、すべて他人。誰にも期待しない。だって他人ですよ！

おわりに　愚者一得

著者

平 美都江（たいら・みとえ）
平鍛造株式会社　代表取締役社長
1956年東京都大田区生まれ。1977年日本女子大学理学科を、父・昭七の看病のため中退し、父が設立した平鍛造株式会社に入社。工場のオペレーターや営業職を経て、1986年、専務取締役就任。宅地建物取引士、CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士などの資格を次々と取得。父の天才的な技術で製造される超大型鍛造リングにより、他の追随を許さない企業として急成長を遂げる。その後、リーマン・ショックによる景気悪化などにより受注量が激減。型破りな父による強引な客先交渉が裏目に出て、2009年に廃業する事態に。会社存続の危機に追い込まれる中、代表取締役社長に就任し、営業を再開。一度離れた顧客の信頼回復に努めつつ、数々の経営の合理化を進め、数年で業績を回復させる。2018年、大手上場会社へ株式を90％譲渡するが、その後も代表として日々、経営改善に取り組んでいる。