目次

はじめに

現場の叩き上げの人間が実践で身につけた泥臭いリーダー論
どんなメンバーでも必ず結果を出せるチームづくり

序章　なぜ寄せ集めの集団がトヨタ史上最高となる48か月連続で販売目標を達成できたのか？

寄せ集めのメンバーで最強の組織をつくるためにしたこと
200メートル圏内に７店舗がひしめき合うエリアで新参者が勝つ
リーダーとしての務めは何か
右肩上がりの目標に対して、なぜ48か月連続で達成できたのか
リーダーがスタッフに与える４つの要素
４つの「感」があり、４つの「力」となる

第１章　「個」はいらない、「和」を重んじるリーダーの考え方

人は「言葉」ではなく、「心」で動く
常に先を考え、早いうちに手を打つ
存在が認められれば、部下は「ゾンビ」にならない
ファーストクエスチョン、ファーストアンサー
「モチベーションコントローラー」となる
失敗を歓迎し、共有する
「個」はいらない、「和」を重んじる
常に率先垂範を心がける
不安があるから人は考える

第２章　目標は私たちのプライドであり、目標達成は生き甲斐である

目標は私たちのプライドである
なぜその目標か、妥当性を説いて理解を得る
連続達成に不可欠なサイクルがある
高い目標だからこそ、連続達成できる
目標の達成感、満足感を全員で実感する
目標は与えるのではなく、全員で共有するものと理解する
高い目標でも「必ずできる」と思わせるしくみ
「目標達成のために、何をしたのか」を見る
目標達成のために、個々に役割を与える
一度落ちたらどんどん落ちていくという危機感を持つ
最終目的は、目標達成が当たり前レベル

第３章　チーム全員を主役にするリーダーシップ

１位をとるビジョンしか見せない
具体的な手法を見せる
同じ方向を向くことを第一とする
全員が主役を担うチームにする
褒め上手が人を育てる
常に一番下のレベルに合わせる
クレーム対応でわかるリーダーシップ
好き嫌いはチームワークの大敵

第４章　脅しや不安感ではない危機感が人材を育てる

ミスや不調を他人やお客様のせいにはさせない
これまでの経験に基づく先入観を排除する
コンプレックスを個性に変える
常にスキルアップさせることがリーダーの役割
部下を通してメッセージを伝える
個々の自立を促す
自主的にやりたいことを本人の口から引き出す
「危機感」が人を成長させる

第５章　グチや文句、不満を言えるコミュニケーションが組織を強くする

常に「どうする？」と問いかける
対話力を身につけさせる
「ありがとう！」を素直に伝える
昼食は絶好のコミュニケーションの場
リーダーはチームの「責任者」ではなく、よき「監督者」である
部下の健康状態に気を配る
グチや文句、不満をあえて出させる環境づくり
常に笑いのある職場にする

おわりに

著者

須賀正則（すが・まさのり）
1958年生まれ。東京都出身。77年、トヨタ自動車直営販売店のトヨタ東京カローラ株式会社に入社。たちまち、新人賞を獲得。やるからには常にトップを目指すという信念から、トヨタ自動車年間優秀セールスマン賞を3年連続受賞。営業マンの憧れである累計販売台数1000台のトヨタ自動車特別表彰を受賞し、金バッチセールスマンとなる。その後、年間優秀マネージャー賞3回受賞、年間優秀店長賞6回受賞など、多大な成績を残す。
98年、39歳にして新車店長に抜擢。その後、武蔵野東八店店長を任される。200メートル圏内に7店舗がひしめきあうエリアを任されるなか、トヨタ販売店史上いまだ破られたことのない、オープン初月から48か月連続で新車販売目標を達成する。雑誌「プレジデント」ほか、さまざまな媒体のトヨタ特集などでトヨタの現場リーダーとして紹介される。
そして、営業部長、本部部長を歴任し、後進店長、管理職の指導、育成に携わる。2015年、大手損害保険会社に転籍。