目次

はじめに

第１章　個人創業で商売のタネを事業化する基本を学ぶ

本田技研でサラリーマンを経験
印鑑の訪問販売が「商売人」への第一歩だった
頒布会形式で陶器の「訪問販売」に乗り出す
頒布会系通販業界の栄枯盛衰
資金繰りに窮し、会社整理の申立へ
印鑑販売の全国展開で再出発
頒布会形式の「通販ビジネス」に進出

第２章　ベルーナの成長とビジネスモデル

顧客リストを活用しアパレル通販に参入
バブル崩壊後も急成長を続けたベルーナ
通販成功の鍵は媒体費のコントロール
顧客リストをランク分けし媒体費を調整
対象を絞ったカタログで購入頻度を高める
折込チラシで商品企画力を磨く
縮小するカタログ通販のマーケット
ネット強化により総合通販事業が復調
ヒット商品開発の確率を上げるには
新規事業の立ち上げは知恵先行で
新規事業には未経験者を投入しプロは外部に置く
カタログ通販とネット通販の連動へ

第３章　経営者としてのモットーと経営手法

ベルーナ語録①「基本に忠実」
ベルーナ語録②「健全なる冒険」
ベルーナ語録③「災い転じて福となす」
ベルーナ語録④「１勝９敗」
ベルーナ語録⑤「上流を背にして下流に向かう」
「大きなオアシス」に向かえ
確率の高い勝ちパターンを開発する
判断（決断）は頭ではなく体で
優先度①②③の判別能力を鍛える
「しょうがない」を武器にする
ローコスト、ハイクオリティ、ハイモラール

第４章　企業の進歩は人材の成長とリンクする

新しい仕事を始める動機は「楽しそうだから」
若手に仕事を任せ即レギュラーに育てる
当事者意識を持つための「ベーシックマインド」
出口（成果）をつくる「ベーシックアクション」
躍進企業の共通項「CCBSKKKS」
メンバーの成熟度にフィットした部門経営
会議やミーティングはなるべく減らす
「ガンバレーション」でモラールの合計値を上げる
ベルーナを支える女性スタッフ
採用時に重視するのは競争心と協調性
社長塾で中堅社員を育成する
社長塾「意識を変える20か条」
ベルーナの人材育成

第５章　ポートフォリオ経営と事業拡大戦略

ポートフォリオ経営の成熟を目指す
ポートフォリオ経営は社内転職を可能にする
総合通販事業
専門通販事業
再生事業
プロパティ事業
「ルグラン軽井沢ホテル＆リゾート」をめぐる冒険
海外での開発の難しさ
店舗販売事業
ファイナンス事業
ソリューション事業
加速する海外展開「ミニベルーナ」

第６章　趣味に生き、趣味を商売に活かす

女子プロゴルフトーナメント開催
映画出演の夢を叶える
地元・埼玉を盛り上げたい
仕事もゴルフも真剣に
クルーザーで仲間と楽しむ

終章　日本初の通販総合商社を目指して ── 「あとがき」にかえて

通販総合商社としての未来
ステークホルダーの満足を目指す
起業家を目指す後進へ
商売人としての半生を振り返って

著者

安野清（やすの・きよし）
1944（昭和19）年、埼玉県上尾市生まれ。埼玉総合職業訓練所を経て本田技研工業入社、23歳で印鑑の販売で起業。1968年、友華堂（現・株式会社ベルーナ）創業、1994（平成６）年、店頭公開。2018年３月期売上高1,616.7億円の総合通販No.１企業に育てる。2018年、モルディブに日本人で初めてホテルを開業。現在、日本アイスランド協会会長。趣味は温泉巡りとゴルフ。